新型コロナウイルスには本当に困ったものです。
今生きている全人類が初めて経験する事態に先が見えない不安ばかりが募りますが、とにもかくにもまずは自分が感染しないこと!これに尽きると思います。
で、2017年に『健康を知るには毛細血管を知る必要があった!!』をUPしましたが、その続編と言うか、体温を上げて毛細血管を活発化させて免疫細胞の働きやすい環境をつくることが重要とありました。
で、そもそも免疫細胞ってどこにあるの?どうやってつくられるの??とまたまた疑問に思いまして、これまた前々から気になってたこの本、藤田紘一郎先生の『脳はバカ、腸はかしこい』を読んでなるほどな~となったので、これを教科書にご紹介したいさせていただきます。
脳はだませても腸はだませない
腸って脳よりかしこいンですよ!テユーカ、本によると「腸と脳の歴史の違いがあり、地球上で最初に生物が生まれたのは今から40億年前で、生物にははじめ腸ができ、脳を獲得したのは現在から5億年くらいの前のことです。つまり、生物の歴史上、8~9割の期間は生物は脳を持っていなかったのです。したがって私たち人類は腸をうまく使っていますが歴史の浅い脳はうまく使いこなせていないのです」と。
何やら医学的の様な哲学的の様な事実ですが、更には”ミミズ”には腸は有るけど脳は無いとあり、わたしはこれを直感的に腸ってメッチャ大事!!と感じました。
ダイエットしたいけど、脳は何かを食べろと指令してきて、それに負けて食べてしまう。しかし、それを多く摂り過ぎると腸は正直に下痢や便秘や何らかしらの不調を起こす。
腸はどんなに脳で考えてもだませないということですね。
免疫細胞の約70%は腸でつくられる
新型コロナウイルスに感染してもこの体内にある免疫細胞がウイルスをやっつけてくれれば発症しないわけですから、とにかく彼らに日夜自分の身体を守ってもらわなくてはなりません。
その大事な大事な免疫細胞の約70%が腸でつくられるというからこれはメチャメチャ大事です。
いくら家を寒くしないでいても、腸が弱っているとやはり病気にはなりやすいってことが言えますね。
セロトニンお前もか!
はい。これも毛細血管の時に出てきましたが、ホルモンも2大制御機能の一つで自分の意思でつくることは出来ません。
副交感神経が優位になる時に主につくられるわけですが、「人体における幸せ物質セロトニンの90%が腸に存在し、脳のほか身体の各臓器に運ばれているのです。」
また「残りの8%が血小板に取り込まれ、血中で必要に応じて使われています。のこりたった2%が脳にあり、これが人間の精神活動に大きく関与しているのです。」
「腸内に危険な物質が入ってくると、腸内のセロトニンが働いて脳に危険な物質を胃から吐き出せと命令を出させると同時に、脳を介せず下痢という手段で体内から危険な物質を排泄しようとします。このように脳から指令がなくとも、独自のネットワークによって命令を発信する機能を持っているのは臓器の中でも腸だけです。」
「腸は身体にストレスを受けると、不安を打ち消すためにセロトニンを分泌します。そして男性なら下痢、女性なら便秘になったりしますが、それはセロトニンが腸を守ろうとした防御反応で、脳に危険を知らせているのです。」
などなどなど。腸って凄くないですか!??
活性酸素が大切な腸を攻撃する
「私たちは便利で快適な生活を目指してきたわけですが、それが活性酸素を多量に生むことになってしまったのです。」
「たとえば、食品添加物や残留農薬を多く含む食品を摂ったり、高濃度の塩素が入った水道水や排気ガス、タバコの煙などの影響によっても腸の中で活性酸素が発生してしまいます。」
「この活性酸素がセロトニンを作るのに大事な腸を攻撃しているのです。」
「活性酸素を消す”抗酸化力”のある食品はすべて植物性の食品です。」「特に最近注目されているのがオリーブオイルで中でも低温圧搾されたエキストラバージンオリーブオイル(酸度0.8以下)を利用すると良いでしょう。」
メモメモ。
ビタミン摂ればイイって話じゃない
人間の身体にはビタミンが必要でそれを摂らなくてはいけないのは当然ですが、ここにも腸の凄い存在があったんです。
「ポルトガルのバスコ・ダ・ガマがインド洋の航路を見つけた時に乗組員160名中100名ほどが死んでしまいました。原因はビタミンCの欠乏で壊血病という病気になっていることがわかりました。この事件がビタミンBとCの発見にもなったのです。体内でビタミンCを合成できないのはヒト、サル、モルモットだけなのです。」
「東北大学木村修一教授の研究によると、ビタミンは食べ物から吸収するよりも、腸内細菌によるビタミン合成の方がずっと重要なのです。」と。
わかったわかった。じゃ、どうやって腸を元気にする??
ですよね。本ではもっともっと腸の凄さが書かれてありますがあとは買って読んでください^^
では、腸を元気にするにはどうするか?
ストレスを溜めない、つくらないって言われても中々それも難しいのでタマゴニワトリで考えるとニワトリは腸です。
なんか、そんなこと言われると余計分かりずらいか(^^;
腸内細菌の大好物!
ま、とにかく腸を元気にするにはやはり食べ物です。
「腸内細菌のエサである野菜、豆類、穀類を摂る。良質な細菌をいっぱい含んだ納豆、味噌、ヨーグルトなどの発酵食品を積極的に摂り、化学調味料や添加物の多く含まれる食品をなるべく食べないことです。」
と、これ、腸に限らずフツーに健康な身体をつくるためにいつも配慮していないといけない食生活ってことですよね。
で、これはわたしの勝手な推測ですが、野菜も大切ですが特に免疫力UPのためにはこの発酵食品が凄いカギを握っているような気がしています。
昔から日本人は植物性の発酵食品をよく食べているので、腸内の善玉菌悪玉菌ウエイトで善玉菌が勝っている状態を保てているのではないかなと思っていますし、家族みんななるべく意識して発酵食品を食べています。
汚いって悪いこと?
本では冒頭の方に紹介されていますが藤田先生がインドネシアで暮らしていたエピソードがあって、そこに本質があるのかなと思いました。
「インドネシアでは子ども達がウン〇の流れる川で平気で遊んでいました。私はこんなきたない川で遊んでいると病気になるよと何度も注意しましたが子ども達は平気で毎日川で遊び続けました。」
「しかし、子ども達を観察していると日本の子ども達よりもずっと元気であることに気がつきました。アトピーやぜん息などのアレルギー疾患にだれもかかっていないことがわかったのです。」
このきたなさが腸を鍛えて特殊な腸内細菌状態にしてるのかもしれません。それを想像できるこんな記述もありました。今度は日本の話に戻ります。
「アトピー性皮膚炎に悩んでいる赤ちゃんの腸内細菌を調べたら驚いたことにそれら赤ちゃんの40%が便から大腸菌がまったく見つからなかったのです。生まれた直後の赤ちゃんの腸内細菌が一度大腸菌だらけにならないと、赤ちゃんの腸はその後の正常な発育が望めないのです。」と。
メキシコ人のウン◯
オイオイ今度は何を・・・と突っ込まれるかもしれませんが、藤田先生は自称ウン〇先生だそうなので、本の色んな所に出てきます。
「中南米の人達のウン〇も大きく、とくにメキシコ人は巨大でした。調べてみると、メキシコ人は世界で食物繊維を最も多く摂っていることがわかりました。」
「さらにウン〇の大きさと自殺率が反比例していることがわかったのです。世界の国々の自殺率を比較するとウン〇の大きい国は自殺率が少なく、ウン〇の小さい国々がおしなべて自殺率が高くなっていました。」
あまり例はよくないのかもしれませんが、腸と脳、身体と心の密接不可分の相関関係がうかがえてしまうなぁと。
健全な身体の結論!!
とチト長くなりましたが、結論といたしましては、まずは寒くない家で毛細血管を活発化させつつ、植物性食品や発酵食品を常に摂り、そしてストレスを溜めないで腸を可愛がることに尽きる!ってことですかね。
とにかく、この苦難をともに元気に乗り切って参りましょう(^^)/
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