世界一の環境都市ドイツ・フライブルクをゆく7月2日編

この日はドイツ最大のプレハブメーカー”WeberHaus”の展示場へ行って来ました。

最大と言っても年間約1,000棟です!しかも、自社物件以外に同業他社へのパネル供給、フランス等への輸出も1,000棟に含まれていますので最大と言ってもニッポンのそれとは大きく違う事が鮮明です。

なぜか?それはこの国の新築着工数が約17万戸、ウチ4割の6.8万戸が戸建て、ウチ3割の2万戸が木造、ウチ5割の1万がプレハブ、残り5割1万が地場工務店という内わけです。ナノデ、Weberの1,000と言う数字はプレハブ1万のシェアからすると1割ということになり、かなりデカイ!ということになるわけです。

昨日お邪魔した地場工務店”ELZTAL HOLZHAUS”も年間7,8棟というのもよくわかります。

ニッポンは少なくなったと言っても年間約80万戸です。ドイツとの人口比で1.3倍とすると17万×1.3で22万戸でOKとなりますね^^

ニッポンのハウスメーカーと比べればけた違いに少ない棟数のNO1メーカーですが、展示場は全くその逆で、この敷地内にナント10棟!あります。しかも、ショウルームには1Fに水回り関連、2Fに省エネ設備関連がずらららら~とあり、そんな展示場ニッポンではみることはできないでしょう。

写真池の奥がショウルーム。家を建てたい人は宿泊してここですべてを決めるケースが多い。つまり、”家づくり合宿”して建てるんですね。

更に、ドイツ住宅メーカー事情として、TVコマーシャルは一切なし!Weberといえども支店なし!つまり、この展示場だけで受注をしてるに等しいわけなんです。ニッポンだとご存じの通りTVやありとあらゆるメディアを使い、支店はもちろん、同一県に何箇所も展示場を出していますね。こういう圧倒的な違いがここではっきりわかるわけなんです。

写真はショウルーム入口のアトラクションみたいな施設。ドアが「ういぃ~ん」と空いて色々見て回るそうです。子供はテンションあがりますよね^^

10棟のうち、やはり気になるパッシブハウス。写真は森みわさんの鎌倉パッシブとさすが良く似ていますね。

更に上を行く”プラスエナジーハウス”。これは完全にエネルギープラス!電力を生み出す家なんですね。

太陽光で10.569kwh、太陽熱で6.315kwh、温水熱交換で8.53kwhというエネルギーを生み出します。もちろん性能は超がつく高気密高断熱仕様でエネルギーロスがほとんどないので、おひさまが頑張った分どんどんプラスになるという仕組みです。

以下はプラスエナジーの主要部分です。

では、その他のおうちを一気に!BGMは”好プレー珍プレー”のあの曲で♪

そして、ショウルームの2Fエコ設備!

これがまたすごいのひとこと。温水熱交換器、熱交換換気システム、太陽光、太陽熱、ペレット、ヒートポンプetc!今、考えられるありとあらゆる設備が勢ぞろいです。

またまた、ニッポンと比較して大変恐縮ですが、こんな施設無いし、設備と言えば水廻りやあっても太陽光パネルかエネファームか・・・。

あまりにもの違いはもはや比較にならない!と言ったところか((+_+))

それではまたまた画像ヒツパレ~♪

そして、更に感心したのは、展示場内をすっぽり木々で囲み(BGMと勘違いするほど小鳥のさえずりがアチコチから聞こえて来ます)、花や池、そして子供の遊び場と来場者どの人も、もてなす姿勢は圧巻そのものですね。

つくり手の姿勢とそれを選ぶ住まい手の価値基準。どれをとってもニッポンとは比較になりません。双方もう少しというか、かなり考え方を変えなくてはいけないですね。もちろん、すべてドイツが正しく素晴らしいということではなく、家づくりの在り方そのものをきっちりと・・・ネ^^

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