なんでマンションやアパートの一室を借りて仕事をしちゃダメなの

住宅をつくる会社はあくまで住宅なんです。独立したてで住宅が無いところは別として、(それでも数年後かにはちゃんと拠点を定めて欲しいところですが)何年もマンション一室が会社というのはその会社の家づくりそのものを象徴してると思います。つまり、家は実物がなくても、口と手があれば契約出来ると。

それに、何かあれば解約して渡り鳥のように次のマンションへと。やってる方は身が軽くてラクかもしれませんが、そういう姿勢の会社に大事な大事な家づくりを任せるわけにはいかないはずです。

そもそも一戸建て住宅をつくる仕事をしている人がマンション一室にいても、しかも分譲ではなく賃貸なら素材の提案すら出来ません。各種のサンプルくらいは展示陳列できてもそのスケール感や動線は一室では体現できませんし、想像もつきにくいです。

そんな不利な状況でそれでも一室を借りるというのは一戸建てをつくる気持ちが薄いのか単に経営センスが無いのか、とにかく思慮深い姿勢ではないという事はいえそうです。

何らかの色んな事情はあってもその状態を2年や3年も続けてはいけませんよね。

地域に根差すのが地場ビルダーです。自宅の一戸建てがあればその一室で十分じゃないですか。その方が色んな事が非常に具体的にわかりやすいというものです。

それに、地域でのPTA・町内活動に積極的に参加し、ご近所でちょっとした不具合や困りごとなら住宅のプロなのでちょこっと作業したり相談に乗ってあげたり出来るのです。また、彼らもそれを望んでいるのです。

そういうのを煩わしいなとか、仕事の範疇外だな、なんて思っている会社はここには一社もありません。

結構な割合でPTA会長経験者だったり、町内会の重職を務めていたり、これから熱烈にお願いされていたりと・・・。そんな彼らだからこそ地元にいられないような不誠実な仕事や人を騙したりすることなど到底出来るわけがないのです。子供がその学校に通えなくなったりいじめられたり自分の責任でそんなことになるようなことなど親として社会・地域の一員として出来ないものです。

で、一室に戻りますが、翻ってみてこういうところに間借りしている人や会社はどうでしょう。

他の業種ならわかりませんが、住宅をつくる会社には『ナイ』のではないでしょうか。