なんで自然素材を採用しなくてはいけないの

ちょっとタイトルが変ですが、気にしないでください^_^;

自然素材を嫌う人はほとんどいないと思いますし、自然素材の良さも十分お分かりのことだと思います。

2003年のシックハウス法を順守するまでもなく、2003年以前からフツーに自然素材の家をつくっていたビルダーばかりがここに集まっています。工業建材は化学物質を多く含むので体に悪いことは言うまでもなく、あまり取りざたされていない要素に製造時エネルギーがあります。そして、つくるときにエネルギーをジャブジャブ使い、捨てる時にはその複合性から産業廃棄物管理型という今度は廃棄やリサイクルにエネルギーを又、使います。

1度に2度マズイですね^_^;

耐久性に至っても例えば無垢のフロアーなら傷がついても削れば問題ありません。ところが工業フローリングは傷がつけば修正補修材で何とか取り作れてもその作業を何度も何度もやってる人はいません。

珪藻土や漆喰やドライウォールも補修は可能です。でも、ビニルクロスに至ってはまず10年以内に傷どころか継ぎ目がはがれてきたり、生活風化が結構ヒドイです。で、リフォームと称してクロスの貼り替えをします。その役目の終わった塩化ビニルクロスは立派な産業廃棄物です。年間7億㎡のビニルクロスが施工されているそうです。10年経って廃棄が7億㎡分・・・。リサイクルするにもやはりエネルギーは使われてしまいますよね。

自然素材の風合いやデザインが素晴らしいことは当然のことながら逆に工業建材の「負」の要素もしっかり考えると、いくら価格が安いからと言ってこれを当たり前のようにお客様に進めて引き渡してしまう会社の姿勢に『?』マークを付けざるを得ません。

何を勘違いしたか「アパートの家賃を払うより安い家を建てて自分のものにする方がいいでしょ」とか言ってホントにアパートみたいな一戸建てをつくる会社もた~くさんありますが、ローンを払い終わった後には大きな大きな産業廃棄物という負の資産をかかえることになるので、どうか、どうか、そこはしっかり考えて頂きたいと思います。

『限りなく』と『すべて』と言えないのは例えば耐震性のための構造用合板というものは家の安全性という意味で否定は出来ません。個人的にも最小限使用は止む無しだと思っています。それはすべて自然素材でつくれればそれにこしたことはありませんが、やはり耐久性・安全性・等価交換等々も考慮するとどこかの部位では止む無しは出てくると思います。

どこかの会社では「100%天然住宅」とか「無添加住宅」とか謳って宣伝してるところもあるようですが、はっきり言ってそんな家が出来れば“ノーベル賞”モノですね^^