明けましておめでとうございます。
本年も素晴らしき地場ビルダーランドを宜しくお願い致します。
さて、2020年もスタートしたばかりですが、タイトルの通り5つの基準の一丁目一番地を変更します!!
それは2019年に2大ショックがあったから
これまで『H28年度省エネ基準以上の性能を基本仕様にしている(新築時)』でしたが、1番目のショックは我が国がこれを2020年に全新築義務化を予定していたのをあろうことか見送ってしまったのです!!!
先進国中最低レベルの省エネ性能を義務化にできない国って本当に信じられないのですが、本当に義務化を見送ってしまったのです。。。
トドメG3!!!
HEAT20は説明はコチラでご確認いただくとして、わたし自身も国が断熱に関して弱腰で全く頼りにならないでホトホト困っていましたがHEAT20のおかげで少しは断熱の重要性や一定の水準が全国区になったことが唯一の救いとして、色んな場面でこの水準を使います。
で、その水準がG1G2とありました。
これまではここまででしたが、このG3というのは1や2とはケタ違いに異なる断熱レベルを示しているのです。
ちょっと戻ってそもそもHEAT20
何故、わたしがHEAT20が好きなのかは先の通りなのですが、最大の「好き」ポイントは水準の根拠が”室内の体感温度”で表現しているところなんです。
ご存知の通り、巷にはあふれんばかりの断熱材や工法がありますが、皆、その性能ばかりを謳い、それらを使った結果で説明しているところが少ないんですよね。
ナノデ、断熱材の種類や工法よりも、それらを有効に使った結果、その室内の自然室温が体感温度(室温+平均表面温度➗2)でどれくらいになるかで、その住宅のレベルが誰にでも分かるので、その分かりやすさが明快で、これの水準で説明するのがベストだと思っているからです。
で、その最高水準G3が発表されたのが2番目のショックなのです。
そうなるとHEAT20を基準にするのが当然
いうことで、HEAT20のG1グレードを最低断熱性能の基準にしました。
これは自然室温でおおむね10℃を下回らないレベルになります。
え、なんでG3にしないの??って思われますよね^^
おっしゃる通りなんですが、この最低基準は素晴らしき地場ビルダーランドのメンバー全社が例外なく取り組むことにこのサイト自体の存在価値があります。
つまり、一部の会社だけがやって、他はやらないではレベルにバラツキがありすぎでそれこそミシュランにならないんですよね。
また、予算のあるお客様にはG3でその他はバラバラでも基本仕様になっていないので、これもまたNG。
だからこそ、国はG1よりももっとレベルの低い基準すら義務化しなかったので、せめて素晴らしき地場ビルダーランドはG1死守!ということで、これを基準にすると変更したのです。
だからといって当然G1では終わりませんよ
当然です。
昨今の地球温暖化がもたらす気候危機は本当に待ったなしです。
素晴らしき地場ビルダーランドの特に高気密高断熱グループはG2基本がほとんどですし、中にはG3基本にしようかというところも出てきています。
ナノデ、G1止まりではないことは誤解なきように(*‘∀‘)
最後にUA値についても補足説明
外皮平均熱貫流率【UA】でその数値によってG1~3を分けていますが、そもそもこの説明はコチラをご参照いただくことして、
数値が小さければ小さいほど熱の出入りが小さいのでその分省エネになります。
故に、小さくしようと思ったら究極窓を極力減らして小さくすればUA値自体は小さく出来ます。
でも、それでは南面のおひさまというタダのエネルギーも取得しにくいのでUAは小さくなっても暖房エネルギーが増えてしまいます。
これは色んなシミュレーションソフトで実証済みでこれを否定する人は皆無です。
ということで、UAだけ小さくてもダメでトータルなパッシブデザインが出来てはじめて、分かりやすい目安としてUAを語るという理解をしてもらわなくてはなりません。
また、UAは換気による熱損失も計算されていないのでそこは熱損失係数【Q値】の数値が重要です。でもQ値は延べ床面積で割るので大きい家ほど分母がデカくなり、数値が良くなりがちなのでQ値だけでもダメなんです。
更に気密性能や立地条件、風況等々その土地土地に合ったプランを考えなくてはならないことも当然と言えるでしょう。
その辺の詳細については素晴らしき地場ビルダーランドのプロたちに質問をぶつけてくださいませ(^^)/
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